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「地下室付住宅の耐震強度は地下室なし住宅の2倍以上」を独自研究で証明
木造2階建て住宅と地下室付木造2階建て住宅の
地震時の揺れをシミュレーションしてみました!
関東ローム層の地盤上にベタ基礎で建築した木造軸組み工法2階建て住宅と、同じ地盤内に建築したDeMesh工法によるRC造地下室付木造軸組み工法2階建て住宅とを比較解析しました。
コンピューターで3次元モデル化し、実際に観測されたエル・セントロNS地震波形※1を3次元構造解析ソフト※2に入力し振動解析しました。
解析結果は、フレームモデル(各部材を線状の解析要素に置き換えたモデル)ですが、専門家でなくとも視覚的に理解し易いように、変位を10倍に増幅し、面には色を付けてアニメーション化してみました。
【注目点】
戸建て地下室付住宅を想定したこのような3次元振動解析およびアニメーション化は、国内では初めての試みと考えられます。
- 1940年にアメリカ合衆国カリフォルニア州のエル・セントロで起きた地震波形で震度5程度に相当します。人類が始めて記録した巨大地震記録であり、世界中の技術者や研究者が自由に手に入れることができます。近年では、立地地盤や建物の条件によって様々な地震波が利用されていますが、かっての日本では霞ヶ関ビルなどを初めとする多くの超高層ビルの耐震設計に用いられてきました。
当解析では東西・南北2方向同時にその地震波を作用させるので、震度6弱程度の強度の地震を受けたことを想定したことになります。 - SAPIV(1971年にカルフォルニア大学バークレイ校で開発された3次元構造解析ソフト)のパソコン用改訂バージョン
解析用にモデル化する前の形状モデル
【地下階付き木造二階建て住宅】 【地上階のみの木造二階建て住宅】
解析用にモデル化したフレームモデル(地盤はバネでモデル化している)
【地下階付き木造二階建て住宅】 【地上階のみの木造二階建て住宅】
耐震比較動画
さあ再生スイッチをクリックしてみて下さい!
2つを比較すると、地下室付き住宅が地下室無し住宅に比べて地震地の揺れが半減していることが一目瞭然です。解析数値比較による最大変位の減少率は1 / 2.4にもなります。
※コンピューターのスペックによっては部材が離れて見える場合がございます。
変位を10倍に増幅したアニメーション処理ですのでご了承ください。